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Flash埋め込み大問題 



えらいことである。ブラウザ内でのコンテンツ表示について特許を持つEolas社とマイクロソフトとの裁判の結果、マイクロソフトは特許料を支払うのをけちって、そのツケをコンテンツ制作者にまわしてきた。来年早々リリースされるIEでは、embed、objectタグによるコンテンツの埋め込みがあると、「コンテンツを再生しますか?」というダイアログがいちいち出ることになるらしい。
CNET Japanの記事
これまでの経緯
これによって、FlashやQuickTimeビデオなどが片っ端からダイアログ攻撃にあうことになるらしい。Macromediaでは、JavaScriptを使ってそれを回避する方法の公開と、近々、コンテンツのコードチェックと自動変換を行うツールをリリースしてくれる模様。
http://www.macromedia.com/jp/devnet/activecontent/
今回はマイクロソフトだけだが、appleのsafariやその他のブラウザも同じく裁判を起こされる可能性もあるらしい。また、この対処方法も特許に抵触していないかどうか司法判断の余地があるらしい....
で、サイトはまだいい。2000年問題じゃないが、思わぬ特需で潤う方もおられるかもしれない。問題はCD-ROMなのだ。拙著のおしえてFlashもそうだが、書籍や雑誌のCD-ROMのオーサリングをhtmlで行っているケースは多い。当然、FlashやQuickTimeを使っているケースも多いのだ。それがいちいち、ダイアログが出ちゃうわけで、ページごとに出るとすれば、おしえてFlashのサンプルブラウズなんぞ、とてもじゃないがやってられないことになってしまう。CD-ROMはそうカンタンにアップデートなんぞできない。ああ、アタマイタイ。
ほんと、とんでもないことになったもんだ。Eolas社の特許が正当なら、特許料はらってくれよー、金あるんだからさぁ、MS。世間の非難をEolas社に向けるためのブラフであってほしい。
おしえてのCD-ROMは、Flashのプロジェクタでオーサリングする、という方法もあったのだが、それはそれで、将来的に動くという保証がない(実際、OS Xになって、OS9時代のCD-ROMコンテンツはClassicでないと動かないし、Classicでまったく動かないケース、制限があるケースが多々ある)。そこであえて、htmlを選んだのだが....まさかembedがダメになるとは.... 

投稿日時: 水 - 10月 8, 2003 at 03:43 午前     | |   Top