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ミュージカルバトンもしくは音楽遍歴・3 



ムーンライダーズ続きでありながら、長く敬遠していたのが「あがた森魚」である。赤色エレジーは大ヒットしたので当然知ってはいたが、湿っぽくて全然好きではなかった。最初に聴いたアルバムは「永遠の遠国のうた」。参加アーティストに名を連ねているライダーズや大貫妙子に惹かれて聴いてみたのだけど、これまた全然好きではなかった。会社時代、社内にアガタマニアのおねーさんがいて、まつむらがライダーズ好きと知って、あがたさんの話をしてくれたが、なかなか興味を持てなかった。
転機となったのは、鈴木慶一プロデュースということで、そのおねーさんから借りた「羊ヶ丘デパートメントストア 」(87)。いやもう、びっくりおったまげた。で、すぐにVirgin VSのアルバムを全て購入。Virgin VSというのは「うる星やつら」のエンドテーマだった「星空サイクリング」 で当然知ってはいたが、なぜか聴く機会がなかったので、解散してからの追体験。一番びっくりしたのが、TVでなにかのBGMになっていて一度だけ聴いてえらく気に入ってたけどだれの曲かわからなかったのが、Virgin VSの「xmas フィードバック スペイスマン」だったってこと。ロンリーローラーとかも聴いたことがあって、えらい時間差でVirgin VSというのを認識した。
でもって、時を同じくして出たのがあがた森魚ソロの「バンドネオンの豹 」(87)。いやー、こっちはもっとすごかった、すさまじかった、びっくりした。もう、すみません、ごめんなさい、もうしません状態(笑)。いまだにVS以前のあがたさんってのはそれほど好きではないので、この時期に聴き始めたってのは正解だったのかもしれない。


もひとつ、ライダーズがらみでよく聴くようになったのが、Pizzicato Five。最初に買ったのがCouples (87)。このアルバムはいまだに大好き。で、その後、ボーカル田島氏が変わったので、全然聴かなくなってたのが、元々聴いていたポータブルロック の野宮真紀の移籍を追いかけて聴くようになる。あ、もともと「黄金の七人 」のサントラが大好きだったってこともある。どの曲も好きだけど、あまりにも聴きやすくてこれといって決め手がないのがピチカートだろうなぁ(笑)現在のヘビーローテーションであるクレイジーケンバンドを聴くようになったのも、ピチカート経由だから、一応つながってるんだなぁ。

ピチカートとCKBの間にはまっていたのがユニコーン。聴き始めたのは解散してからだけど、かなりはまった時期がある。たしか、矢野顕子がカヴァーしてるのを気に入って、オリジナルを聴き始めたのだと思うけど、PUFFYが流行ったりとか、なんか時期的なものもあったのかなぁ。最近はまったく聴かなくなってしまった。

そろそろ閉めようと思ったら、文脈に載らなくて大切な人を忘れてた。原田知世。もともと、「時をかける少女」が大好きだったものの、それ以外の彼女主演の映画を見たことがない程度だったし、歌となれば、「時をかける少女」を知ってますから聴くよしもなかったのだが(笑)、これまた鈴木慶一プロデュースってことで買ったのが「GARDEN 」(92)。いやもう、これも聴いたときにはほんとびっくりした。これに続く三部作「カコ 」(94)「Egg Shell 」(95)の三枚はほんとにすごい。原田知世という人の才能をこのように抽出できた慶一さんもすごいし、慶一さんという人にゆだねた知世さんもすごい。出会いというのはいつでも奇跡だと思うが、ほんとうにこれはもう奇跡としかいいようがないだろう。その後のトーレ・ヨハンソンのプロデュースでより聴きやすくなり幅も広がったけど、この三枚は特別。

そのほか、矢野顕子、ゴンチチ、大貫妙子、カーネーション、ビートニクス、マンハッタントランスファー、XTC、ペンギンカフェ、spy、グレンミラー、いろいろあるけど、こんなところかな。

なんでこんなことを書いてるのかなぁと思ったら、ミュージカルバトンだった(笑)走ってる間にバトンを落としてしまうリレー選手の典型的な例ですね(笑)バトンまわすかわりに、紹介したアーティスト好きって人カミングアウトよろしくです。 

投稿日時: 月 - 8月 29, 2005 at 03:11 午前     | |   Top