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ゲドとカーズ 



実際にはちょっと前なんだけど、ゲド戦記と、カーズを見ました。先に見たのがゲド戦記。「ゲドなんもせん気」なんて言われてますが(笑)いやいや、心配するようなこともなく、2時間普通に楽しめる映画になってました...ってゲド戦記を見て思ったんだけど、そのあとカーズ見たら、こりゃもう、全然ウツワが違うわ(笑)
たしかにゲドは、言われているホド悪い映画ではなかった。ぼくがこの映画で気に入ったのは、最後、「世界を救ったりしない」点。あのまま世界に均衡をもたらされたりしたらどうしてくれようかと思った。最後のオチも、冒頭のシーンがその伏線になってるのはなかなかたいしたものだと思った(実際はどうなのか知らないけど)。ヒロインが全然気に入らない(助けてもらったらありがとうくらいいいましょう)のもまぁ、「今風逆ギレ少女」を描きたいのかなぁってな感じで見てたのでいいのだけど。
でも、カーズ見たらもう、ゲドなんか語るに足らず、となってしまった。
いや、カーズの監督であるラセターさん、実はあんまり好きではない。トイ・ストーリーなんか、全然いいと思わない。ピクサーで好きなのはインクレディブルだけなので、全然期待してなかったのだけど、これがびっくりするくらいよかった。そりゃまぁ、いかにもアメリカンな物質文明の権化みたいな映画ではあるものの、キャラも物語も直球ど真ん中、風景も実にすばらしく、空間の描き方、スピード感の演出も申し分なし。なんちゅーかさぁ、みんなかっこいいのよ。つーか、これ作った人たちがカッコイイと思っちゃった。
恒例の短編「ワンマンバンド 」もよかったし、予告でやっていた、ピクサー次回作「レミーのおいしいレストラン 」、いきなりブラッド・バード節ブイブイで期待大。 

投稿日時: 火 - 8月 15, 2006 at 01:19 午前     | |   Top